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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第43章 響く歌声、癒される心


そして翌日、朝9:00。

扉をそっと開けると、相澤が静かに立っていた。

「消太さん、おはようございます!」

相「おはよう」

短い挨拶。
それでも、次の瞬間に頭へぽんと乗るあの大きな温度が、の胸をじんわりほどいていく。

緑谷と通形も合流し、4人で壊理ちゃんのいる病院へと向かった。

病室まで行き、扉をガラガラっと開けた。

緑&通「壊理ちゃん!」

ベッドの上で丸くなっていた小さな体が、びくっと肩を揺らす。

壊「あ…」

「壊理ちゃん」

後からも続いた。

壊「、さん」

わずかに震える声は、でも確かに嬉しさを含んでいた。

通形は持ってきたフルーツの盛り合わせを差し出した。
壊理ちゃんが好きだというりんごを、は迷いのない手つきで剥き、薄く切ったそれを壊理ちゃんの前にそっと置く。

相澤は病室の入口でその姿を見守っていた。

「はい、どうぞ」

壊「あり、がと……」

壊理ちゃんは、りんごに視線を落としたまま、ぽつりぽつりと言葉をこぼし始めた。

壊「ずっとね、かんがえてたの…。たすけてくれたときのこと。でも…おなまえが分からなかったの…。ルミリオンさんしか分からなくて、知りたかったの」

顔を上げて、緑谷の瞳をまっすぐ見つめる。
緑谷は、"デク"だよと優しく自己紹介をした。

壊「ルミリオンさん…、デクさん…、めがねをしてたあの人…、それから…さん…。みんな、わたしのせいでひどいけがを…」

ナイトアイのことは伝えていなかった。
痛みも、罪悪感も、全部抱え込んでしまうから。

壊理ちゃんは涙を滲ませながら続けた。

壊「わたしのせいでくるしい思いさせて…ごめんなさい……」

ぽたり。ぽたり。
涙が膝の上に落ちるたび、胸が締めつけられる。

はそっと腰を落として、目線を合わせた。

「壊理ちゃん。前にも言ったけど、壊理ちゃんのせいで傷ついたんじゃない。壊理ちゃんが傷つけられてきたことに、みんなの心が痛かっただけだよ」

は壊理ちゃんを優しく抱きしめた。
包み込むような、やさしい、あたたかい腕。

壊理ちゃんはひゅっと息を詰まらせたあと、堰を切ったようにの胸に顔を埋めて泣きじゃくった。
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