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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第43章 響く歌声、癒される心


そして――

「みんな、久しぶり」

リビングのドアから顔を覗かせたのは、退院したばかりのだった。

その姿を見た瞬間、A組の空気がぱぁっと明るくなる。

「先生!!!」
「ほんとに大丈夫なんですか!?」
「無理しないでくださいよ!」

心配と安心と喜びが一気に押し寄せたように、全員がに駆け寄っていった。
その中でも、2人は反射的に誰よりも早く動いていた。

爆豪は勢いそのままに駆け寄り、ギリギリ触れない距離で急停止すると、奥歯を噛みしめた。

爆「……っ、どんだけ……心配したと思ってんだよ…………」

言いながら視線を逸らす。
けれど震える声が、どれだけ本気だったかを全部語っていた。

爆「…よかった…………」

爆豪だけにしか出せない、真っ直ぐな愛情。

一方、轟は歩幅を崩さず静かに近づき、すぐそばでふっと表情を緩めた。

轟「……おかえり。……無理してないか?」

言葉は少ないのに、滲む優しさは一番深い。
触れずとも包み込むような温度で見つめてくる。

が頷くと、轟はほっと胸を撫で下ろした。

「心配かけてごめんね。みんなありがとう」

ふっと微笑むいつものに、皆の心は和んだ。

「ところで、文化祭は何するか決めたの?」

葉隠と芦戸が元気よくに説明する。

「へぇ~!焦凍が提案したの?いいね!!」

上鳴がふと思い出したように声を上げる。

上「そういえば…先生、好きなバンドの弾き語りしてたんだって?」

「え…誰からそんな……」

耳「え、弾けるんですよね? ちょっと…聴きたい!!」
芦「賛成~!!先生の弾き語り聴きたい!!」

気づけば“お願いモード”のA組に囲まれていた。

「え、えぇ~!? い、今ここで……?」

耳郎がにやりと笑ってギターを差し出す。

耳「はい、どうぞ先生!」

押しに負けて、はそっと弦を鳴らす。

(何歌おう…久しぶりだな)
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