第43章 響く歌声、癒される心
が退院した日。
一方その頃、雄英高校では――
次の大きなイベントが静かに、しかし確実に迫っていた。
相「……文化祭が迫ってる」
「「「「ガッポォォォイ!!」」」」
(※学校っぽいの略)
飯田と八百万がクラスの意見をまとめるが、なかなか決定打に欠けていた。
そして時間はあっという間にすぎ、チャイムが鳴った。
相「実に非合理的だった」
相澤の目がじとっと細くなる。
相「…今日中に決まらなかった場合、公開座学にする」
その瞬間、A組全員が揃って悲鳴を上げた。
「ひぃぃぃぃ!!」
「それだけは絶対嫌だーー!!」
絶望の力は、時に団結力を生む。
その夜。
A組はリビングに集まり、文化祭で何をするか真剣に案を出し合った。
メイド喫茶。
ふれあい動物園。
食べ物の屋台。
普通科、サポート科、経営科が主役のこの文化祭。
ヒーロー科以外の科の生徒たちも含め全員が楽しめるものがいいんじゃないかと案が出る。
すると、仮免補講での経験をもとに連想した轟が口を開く。
轟「こういうの…いいんじゃねぇか?」
見せられた画面に映っていたのは、キラキラとしたステージ。
音楽に合わせて演奏し、踊る、バンドライブ映像。
芦「意外。轟ってこういうの好きなの?」
轟「……が、好きなんだ」
芦「えっ?えっ?なに?急に告白?」
轟「ちげぇ…いや…違わねぇけど…。が、バンド好きなんだ」
飯「そういえばそうだったな、好きなバンドの曲の弾き語りとかしてくれていた」
A組の生徒たちから驚きの声があがる。
上「それだったら、耳郎も楽器すげぇよな!!」
葉「耳郎ちゃん、お歌もとっても上手いんだよー!」
ここから耳郎がベースとボーカルをすることが決まり、耳郎を中心にバンド隊、芦戸を中心にダンス隊、そしてステージを盛り上げる演出隊も決まった。
爆「やるからにはガチだ…雄英全員、音で殺るぞ!!」
爆豪の一言でA組はひとつになった。