第45章 輝く舞台、愛される存在
ステージ中央で物間はすっと片膝をつき、優雅にの手を取る。
その手の甲へ、軽く、しかし丁寧にキス。
「っ……」
照明が反射して場内から再び悲鳴のような歓声が上がる。
物「さあ、参りましょう、先生」
の手を引き、ゆっくりと歩き出す。
物間は横に立っているを直視できない。
王子スマイルのままだが、目線は微妙に前。
時々、ちらっと見るだけ。
会場は大盛り上がり。
しかし物間は終始“完璧な王子様”を演じつづける。
も、物間の硬さに気づくが、何も言わず微笑むだけ。
中央に戻り、観客が息を飲む中、物間は再びひざまずいての手を取り、もう一度、丁寧にキス。
今度はほんの少し長く、“演技じゃない”温度が滲んでいた。
歓声が爆発する。
物「ハッハッハ、これで優勝間違いなしだな!」
相変わらずな物間に思わず笑ってしまう。
だがステージを後にし、舞台袖へ入った瞬間。
物間はゆっくりと息を吐き、さっきまでの王子様スマイルを崩す。
そして小さく、でも真剣に
物「…とても、綺麗です。本当に……」
顔はうっすら赤いけれど、その瞳はまっすぐを見つめていた。
「ありがとう。寧人も、似合っててとってもかっこいいよ。こんな素敵な衣装をありがとう」
物「っ…!ま、まぁ!僕はなんでも似合いますので!ハハハハ」
「先生ほら次もあるんですから!行きますよ!」
「えぇ…、どのくらいあるの…?」
物間が笑っている間に、は女子生徒たちに手を引かれ連れていかれた。