第42章 戻らない未来、守りたい命
緑谷は目を大きく見開き、拳を強く握りしめる。
緑(ナイトアイ…こんなに……ちゃんのこと……。最後の瞬間まで……)
へ向けたあまりに深い優しさと、だけに向けられた“触れ方”を見てしまって、胸の奥がじわ…っと熱くなる。
それは、“愛”というものの尊さが突き刺さる痛みだった。
通形は両手で顔を覆ったまま、嗚咽をこらえきれない。
通(サー……。最後まで……俺たちのヒーローなのに…さんの幸せまで……願ってて……)
あまりにも大きすぎる愛の形に、涙が止まらない。
相澤はほとんど声を漏らさない。
ただ、赤くなった目元と強く噛み締めた奥歯だけが、相澤の心の揺れを示していた。
相(最後の瞬間まで……を……)
その想いの深さに、悔しさと敬意と切なさがぐちゃぐちゃに混ざって胸が軋む。
そして──
ナイトアイの身体に光が完全に失われたその時。
の膝が、力なく崩れた。
「……っ…いや……、いやだよ…未来さん…起きて……お願い……。まだ……まだ何も返せてない………」
必死に伸ばされた手は、もう二度と温もりを返さないナイトアイの胸の上で震える。
「どうして……どうしてそんなふうに……最後まで……私のことなんて……」
声が震え、涙が頬をつたって止まらない。
次の瞬間──
倒れ込むように泣き崩れたの身体を、素早く、だけど驚くほど優しい力で抱きとめた人がいた。
相澤だった。