第42章 戻らない未来、守りたい命
重い空気の中、通形が足を引きずりながら、看護師を振り払ってナイトアイの傍まできた。
通「サー!だめだ…生きてください!死ぬなんてだめだ!」
ナ「ミリオ…辛い目に合わせてばかり…私が…もっと」
通「あなたが!!教えてくれたから強くなれたんだよ!あなたが教えてくれたから今こうして生きてるんだよ!俺にもっと教えてくれよ!」
ミリオの涙もまた、ナイトアイの上にぽたぽたと落ちる。
ナイトアイはミリオに触れ、個性を使った。
ナ「大丈夫…。お前は…誰より立派なヒーローになっている…。この未来だけは、変えてはいけないな……だから…笑っていろ」
ナイトアイは微笑んだ。
ナ「も…笑っていてほしい」
その言葉に、は堪えきれず首を横に振った。
「…やだ…未来さんが……いないなんて……っ」
震える声。
涙がぽたぽたと、ナイトアイの胸元に落ちる。
ナイトアイは、その涙を拭うように、ゆっくりと腕を持ち上げ、の頬へ触れた。
指先は冷たくて、でも優しくて、触れているだけで想いが伝わってくるようだった。
ナ「君が……泣くと…、世界が、暗くなる……。だから…笑っていてほしい。私の、望む未来に…君の笑顔が……、あるように……」
その声は、まるで愛の告白のようで。
けれど一言も「愛してる」とは言わない。
ただ、想いが溢れていた。
ナ「私には…叶えられなかった未来が…たくさんある……。だが……」
弱い呼吸の中、それでも微笑む。
ナ「君には…、叶えてほしい…。君が…誰かの手を取り……誰かを救い……笑って、幸せに生きていく未来を……。私は…見たいと……心から……思う……」
「…未来さん……」