第42章 戻らない未来、守りたい命
「未来……さん……っ」
その声に、閉じていたナイトアイの瞼がかすかに動いた。
ナ「…………よかっ、た…」
弱々しく、それでも優しさを含んだ声。
は震える手でナイトアイの手を包む。
「そんな……こんな……どうして……こんなに……」
言葉にならず、涙だけがぽたぽたと落ちる。
ナ「……生きていて……本当に……良かった……」
息をするたび苦しそうなのに、微笑んでみせる。
ナ「……私は……あの時……最悪の未来しか……見えていなかった。君を……失うのが……怖かった……」
「……未来さん……っ」
ナ「だが……未来は変わった……。私は初めて…見た。思うに…エネルギーなんじゃないかと…思うんだ。疑念の入る余地のない…強い思い。未来を望む…エネルギー…。私は…に生きてほしかった…それは緑谷も…、きっと治崎も…同じだったんだろう…」
微笑むその目が優しく揺れる。
ナ「…そんなに泣くな……涙は似合わない……」
その言葉に、の嗚咽が喉で詰まる。
「……だって……未来さんも……生きて……っ……生きてよ……っ……!」
限界の身体で、必死に呼吸器に触れる。
相「!やめろ!!」
オ「君!!」
声が飛ぶ。
バブルガールが泣きながら首を振る。
だが、は聞こえない。
ゆっくりと呼吸器を横にずらし、顔を近づけた。
「……だから……お願い……生きて……未来さん……」
ナ「もう…いいんだ…」
「いやだ…、未来さん…。目、閉じて…祈って…」
は目を閉じ、ゆっくりと唇を重ねた。
胸の奥からあふれるように、必死に、心の底から祈った。
傷が戻るように。
また一緒に、笑い合えるように。
静寂が訪れる。