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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第42章 戻らない未来、守りたい命


相澤の支えで車椅子がゆっくりと進む。
その先の集中治療室の前には、リカバリーガール、オールマイト、センチピーダー、泣き崩れるバブルガールの姿があった。

バブルガールは顔をぐしゃぐしゃにしてこちらへ駆け寄る。

バ「ちゃん……! ねぇ……サー……サーを……治せない……?」

嗚咽で言葉にならない声。
それでも必死にすがるように問いかけた。

リカバリーガールは苦しげに目を伏せる。

リ「……わたしの“治癒”じゃ……この損傷は治せない……」

その言葉の重さが病室の前の空気を押しつぶす。
は震える指でガラスの向こうを見た。

――ナイトアイは無数の管に繋がれ、胸だけがかすかに上下している。
機械音が生と死の境目をかろうじて保っている。

「……未来……さん……」

相澤は、の表情を見てすぐ察した。

相「ダメだ」

短く、鋭い声。

相「例え……例え治せたとしても、今の状態で個性を使ったら……今度こそ、がどうなるかわからない」

「………でも……!」

相「ダメだ! いい加減にしろ! 生きて帰ってきたんだぞ! もう――」

止めようと腕を掴むが、

「離して」

その声は弱いのに、決意だけが真っすぐだった。

次の瞬間、は相澤の制止を振り払い、車椅子から立ち上がった。

相「おいっ!!」

足は震えている。
血も足りない。
全身が悲鳴を上げている。

それでも、ふらつく足取りで扉を押し開け、ナイトアイのいる部屋に入っていく。

バブルガールは泣きながら口を押さえ、オールマイトは沈痛な面持ちで頭を落とし、相澤は「やめろ……!」と声にならない叫びを吐く。

だが、誰も止められなかった。

ナイトアイの元に行きたいという思いが、助けたいという思いが、あまりに強すぎて。
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