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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第41章 血塗られた救済、救われた命


温かいものが腕の中に広がっていく。
それが"の血"だと気づいた瞬間、ナイトアイの顔色が変わった。

ナ「やめろ……!そんなに……血を……」

の瞼は重く、呼吸も浅い。
棘が抜けたことで傷口が完全に開き、止まらない出血がの意識を奪っていく。

ナ「!!眠るな……頼む……!!」

だが声も、手の震えも——
もう、届かない。

は静かに、ナイトアイの胸の中で意識を落とした。

ナ「……!だめだ……目を……開けろ……!」

震える声。
いつもの冷静なヒーローの顔は、もうどこにもない。

ナ「死なないで……くれ…………君がいなくなる未来なんて……私は、見たくない……」

未来予知で何度も突き刺されてきた“最悪の未来”。
その影が、現実へ迫ってくる。

死ぬ未来が見えている相手に、初めて未来を無視した言葉を吐いている。

ナ「……お願いだ、……」

の手を握っても、反応がない。

本当は言葉にしてはいけない想い。
ヒーローとしても、大人としても、越えるべきではない線。
それでも、今は——。

ナ「…………好きだ。どうしようもないくらい……。だから……死なないでくれ……頼む……」

その声は、祈りのようにかすれていた。

そんな中、治崎が一瞬で飛んできた。
をナイトアイの腕から奪い取り、近くへ寝かせる。

ナ「貴…様、何を…。に、触れるな…」

しかし治崎は静かに、の頬へ手を伸ばす。
その表情は、奇妙なほど柔らかかった。

治「君にはなぜか……生きていてほしいと思う」

触れた瞬間、の傷口がみるみる塞がっていく。
ぴくり、と の指が震えた。
そのわずかな動きを確認すると、治崎は一瞬だけ安堵を浮かべ、何も言わず背を向けて去った。

ナ(治崎が…を助けた…だと?)

しかし、ナイトアイ自身も限界が近い。
視界がにじみ、呼吸は浅く途切れがちになる。
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