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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第41章 血塗られた救済、救われた命


攻防が続く中、ついに緑谷にも棘が刺さった。
ナイトアイが見た未来だった。

だが、実際には地面が割れ、小さい棘が足や腕に刺さり、致命傷は避けられていた。

治「お前のせいでまた人が死ぬぞ、これが望みなのか?壊理」

この呼び掛けに、通形が連れて逃げていたはずの壊理ちゃんが戻ってきた。

壊「私は…そんなこと…望んでない」

緑谷は戻れと声を荒らげる。

治「なら…お前はどうするべきだ?」

壊「……戻る!から、皆を元通りにして…!」

治「そうだよな。自分のせいで人が傷つくより、自分が傷つく方が楽だもんな。ルミリオンで芽生えかけた淡い期待が砕かれた。気づいてるか?壊理にとって最も残酷な仕打ちをしている事を」

重く沈んだ声が空気を凍らせる。

治「お前は求められてない」

ナ(もう壊理ちゃんの保護はかなわない…。見てしまった…。私と緑谷が殺される。そしても………。治崎が逃げおおせる未来を…)

ナイトアイは絶望に打ちひしがれる。

ナ(あの子を守れないまま……終わる未来を……)

胸の奥に冷たい痛みが走る。
未来が変えられないことを誰より知っているからこそ、その“結末”が突きつける絶望が、静かに心をえぐった。

だが、緑谷の瞳だけは折れなかった。

緑「そうだとしても…余計なお世話だとしても…、君は泣いてるじゃないか。誰も死なせない…。ちゃんも守るんだ!そして君を助ける!」

その瞬間。
天井が崩れ落ち、リューキュウと死穢八斎會の一員が落下してくる。
敵連合が仕組んだものだった。

崩落の衝撃での体を貫いていた棘だけが砕け、血が一気に噴き出した。

赤い飛沫がふわりと宙に散る。

だが、ナイトアイの背中を貫く棘は、そのまま残っていた。
太く、鋭く、体を縫い付けるように。

の身体がぐらりと崩れる。

ナ「……!?」
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