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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第41章 血塗られた救済、救われた命


「ミリオ…良く、頑張ったね…。すぐに全部は治してあげられないけど、少しは楽にしてあげられると思う」

ミリオの傷口にそっと手を当てる。
ふわりと優しい光が広がり、荒れていた皮膚が静かに落ち着いていく。
滲んでいた血も、すぐに止まった。
はそっとミリオを抱きしめた。

「気休め程度にしかならないかもしれないけど…」

通形の腕がゆっくりと持ち上がり、の背中へ。
弱々しく、でも確かに──抱きしめ返した。
2人をあたたかな光が包み込む。

通「さん……ありがとう」

その光景を横目に、緑谷と相澤は治崎へ向かって攻撃を仕掛ける。

治「起きろ、玄野!!!!」

その叫びに反応するように、倒れていた玄野の体から矢印の形をした髪の毛が鋭く伸びた。
相澤は咄嗟に緑谷を庇う。
伸びた矢印が相澤の腕を掠めた。

玄「長針が刺したものは動きが遅くなる。2人まとめて串刺しにしたつもりでしたが、さすがヒーローだ」

相澤の動きが目に見えて鈍くなる。
瞬きが止められない。
そして──相澤が“見て消していた”治崎の個性が、瞬きの隙に戻る。

次の瞬間、治崎の個性が発動。
地面が裂け、無数の棘が噴き出した。

はミリオを。
ナイトアイは壊理ちゃんを。

互いに庇いながら、迫る針山に飲み込まれる。

治「俺の計画をダ台無しにされてたまるか…。なぁ…音本…。いやだよな?俺がこんなところで終わるのは…」

治崎は、もう一人の側近、音本をその身に取り込み始める。

治「潔く認めよう、ルミリオン…。お前は確かに俺より強かった。…だがやはり全て無に帰した。さあ…壊理を返してもらおうか」
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