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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第40章 静かな潜入、掴んだ手がかり


はすぐに立ち上がった。

「…そろそろ失礼します。長居してしまいましたし」

治「…そうか。気をつけて帰れ。また——来い」

その声には、まだ興味の熱が残っていた。

は丁寧に頭を下げ、部屋を出る。
背を向けた瞬間、胸のざわめきがようやく息を吹き返した。

廊下を歩きながら、は思う。

(もしかして…壊理ちゃん…。ここの地下に居るんじゃ…)

歩けば歩くほど、胸の不安が形を持ち始めていく。
心臓が不規則に跳ね、喉の奥に焦りがせり上がる。

長い廊下を歩き、重い玄関を開けた瞬間、外気が肺に流れ込み、ようやく息をつけた。

だが安心はしない。
むしろ足が自然と速くなる。

(早く…助けてあげたい…)

外に出たは早足でナイトアイ事務所へと向かった。

事務所に着き、扉を開いた瞬間空気が変わる。

乾いた紙の匂い。
整った机の並び。

そして、鋭さの奥に温度を隠し持った視線。

ナ「…戻ったか。」

ナイトアイの声には、理性の膜をかけても隠しきれない安堵が混じっていた。
次の瞬間、ナイトアイは歩み寄り、そっとの肩を抱き寄せた。

ナ(無事に戻ってきてくれただけで、こんなに…)

そんな気持ちを自覚してしまうたび、胸が痛む。

決して押しつけるような強さではない。
無事でよかったと確かめる、静かで深い抱擁。

胸に触れる腕の力がほんの少しだけ強くなる。
ゆっくりと離れると、ナイトアイの瞳がまっすぐにを見つめた。

ナ「様子を、教えてくれ」

は呼吸を整え、治崎の態度、部下の言葉をひとつひとつ伝えた。
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