第40章 静かな潜入、掴んだ手がかり
ナイトアイは黙って聞きながらも、表情は深く沈んでいく。
ナ「ずっと監視している…か」
「はい。壊理ちゃんの可能性が高いのでは…と」
その一言に、ナイトアイの指がピクリと動いた。
鋭い思考が一瞬で形になる。
ナ「…可能性は高いな。おそらく君がいたあの屋敷にいるだろう…」
は息を呑んだ。
ナイトアイは目を閉じ、しばし沈黙したあと、静かに言った。
ナ「…確認しよう、私の個性で。近い日、八斎會の人間を徹底的にマークし、怪しい人物の未来を視る」
その声は覚悟の落ち着きと、決意を帯びていた。
ナ「すぐに動く。君を巻き込みすぎないためにも」
その横顔には、プロヒーローとしての冷静さと、ひとりの男性としての想いが静かに混ざっていた。
は気づかない。
だがナイトアイはわかっていた。
守りすぎようとする理由を。
――昔はただ“危なっかしい子”を守りたいだけだった。
だが今は違う。
仕事の相棒として、ひとりの女性として、近くにいるほどに手離せなくなる。
その感情に気づいた時から、保護欲はゆっくりと“護りたい”という愛情に変わってしまっていた。
__________
翌日からナイトアイ事務所の面々は死穢八斎會の人物を尾行し、徹底的に洗った。
そのうちの1人とナイトアイは接触する。
その人物に手を触れ、目を見て未来を視た。
女児向け玩具を買った後、屋敷に戻り、の言っていた花瓶の下の板を順番に押す。
すると隠し通路が現れ、それは地下へと続く。
入り組んだ道を進み、ついに壊理ちゃんのいる部屋へたどり着いた。
ナ(…やはり)
の推測通り、壊理ちゃんは死穢八斎會の拠点である屋敷の地下にいた。
ナイトアイは早速、前回集まったメンバーに招集をかけた。