第40章 静かな潜入、掴んだ手がかり
の胸が強く締め付けられる。
つまり、その効果は人由来。
個性であること。
ナ「若頭・治崎の個性はオーバーホール。対象の分解、修復が可能という力です。そして個性を破壊する弾………」
緑谷とミリオの顔が曇る。
ナ「治崎には壊理という名の娘がいる。出生届もなく詳細は不明ですが、ミリオと緑谷が遭遇した時には、手足におびただしく包帯が巻かれていた」
2人の脳裏には、あの日路地裏で見た小さな女の子。
包帯で覆われた手足。
震える声。
誰も言葉を発せなかった。
ただ、空気が重く沈み、時計の針の音だけが響いた。
頭の中で、全てが繋がる。
切「何…何の話っすか?」
ついていけてない雄英1年生にため息をつきながらも、プロヒーローは要約した。
「つまり治崎は、娘の体を銃弾にしてさばいてんじゃね?…ってことだ」
切島が硬直し、蛙吹と麗日も顔を強ばらせる。
ナイトアイは冷徹に分析を重ねる。
ナ「現段階では性能としてあまりに半端です。ただ、もし弾の完成系が完全に個性を破壊するものだとしたら…」
フ「想像しただけで腸煮えくりかえる!今すぐガサ入れじゃ!」
緑(何が……最高のヒーローだ…)
通(何が…ミリオンを救うルミリオン…)
ナ「この場で1番悔しいのは2人です」
2人は勢いよく立ち上がった。
緑「今度こそ必ず壊理ちゃんを!!!」
通「保護する!!!!」
ナ「そう。それが私たちの目的となります」
だが実行には慎重さが必要だ。
本拠地に突入して、居なければ元も子もない。
ナ「何をどこまで計画しているのか不透明な以上、1度で確実に叩かねばならん」
各自、ナイトアイが洗い出した八斎會と接点のある組織や土地を、拠点候補を絞ることが命じられた。
ナ「我々はオールマイトにはなれない。だからこそ分析と予測を重ね、助けられる可能性を100%に近づけなければ」
下手に大きく出て捕え損ねた場合、火種が大きくなりかねない。
そこで相澤が手を挙げる。
相「あのー、予知を使えばーー」
ナ「それは…できない」
理由を説明した上で、行動の成功率を最大まで引き上げたあとに勝利のダメ押しとして使うと伝えた。
ナ「娘の居場所、特定、保護。可能な限り確度を高め、早期解決を目指します。ご協力、よろしくお願いします」
こうして会議は幕を閉じた。