第40章 静かな潜入、掴んだ手がかり
しばらくして、インターン組に招集がかかった。
朝、寮を出た緑谷たちは偶然同じ電車に乗り、同じ駅で降り、同じ道を進む。
行き着いた先には、通形・天喰・波動の姿もあった。
建物の中には、有名ヒーローから地方のヒーローまでが集まっている。
そして、
緑「相澤先生!ちゃん!」
蛙「先生たちがなぜここに?」
「出久…、鋭児郎、お茶子、梅雨も、声かかったんだね」
相「急に声かけられてな。ざっくりだが事情も聞いている」
緑(なんだか浮かない顔してるな…ちゃん…)
緑谷は少し心配になった。
学生といえど、インターンをしていれば立派な戦力。
何もわからない雄英生たちと、プロヒーローたちの会議が始まる。
リ「ナイトアイさん、そろそろ始めましょう」
リューキュウの言葉にナイトアイとバブルガールが前に立ち、会議が始まる。
話題は死穢八斎會。
急速に勢力を拡大し、ヴィラン連合と接触していた組織。
独自調査の経緯や、最近起きた事件との関連が共有されていく。
「ガキがこの場にいるのはどうなんだ?日が暮れるぜ」
すると、ファットガムが立ち上がり強く言った。
フ「ぬかせ!この2人はスーパー重要参考人やぞ!」
ファットガムの顔はいつになく険しい。
フ「今までに見た事ない種類のもんが環に打ち込まれた。…個性を壊す薬」
その一言に、場の空気が一瞬で凍りつく。
通形が椅子を鳴らして立ち上がり、思わず声を荒げた。
通「えっ!?環大丈夫なんだろ!?」
天「寝たら回復した」
フ「打たれた直後、病院で診てもらったんやが、個性因子が傷ついとったんや…」
ナ「その解析は?」
フ「環の身体は他に異常なし、ただただ個性だけが攻撃された。売った連中もだんまり、銃はバラバラ。弾も打ったっきりしか持ってなかった。……ただ、切島くんが身を呈してはじいたおかげで中身の入った1発が手に入ったっちゅうわけや」
ファットガムは怒りを抑えるようにして続けた。
フ「そしてその中身を調べた結果、むっちゃ気色悪いもんが出てきた。……人の血ぃや細胞が入っとった」