• テキストサイズ

【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第39章 苦しむ熱、寄り添う想い ※


静かな部屋に、規則正しい呼吸だけが響いていた。

暫くして起きたは、ぼんやりと天井を見上げる。
隣ではマイクが満足そうに笑っていた。

マ「……なァ」

低い声。
いつもの授業中とも、教師会議の時とも違う声だった。

が振り向けば、マイクはくすりと笑う。

マ「そんな顔してっと、相澤にバレんぞ?」

「っ…!」

思わず飛び起きそうになったを見て、マイクは声を上げて笑った。

マ「ははっ、冗談だって」

そう言いながら、優しく髪を撫でる。

その仕草が妙に自然だった。

慣れている、そう感じるくらいに。

マ「ほら」

マイクはブランケットを引き上げる。

冷えないように。
喉が渇いていないか。
無理をしていないか。

まるで当たり前みたいに気を配る。

「……優しいんですね」

ぽつりと零すと、マイクは少しだけ困ったように笑った。

マ「好きな相手にはな」

「え…?」

けれどマイクはすぐにいつもの笑顔に戻った。

マ「ま、今日のことは俺とだけの秘密な?」

唇に人差し指を当てる。

マ「相澤には内緒♡」

「っ……」

にやり、とマイクは笑う。
その笑顔は軽い。

けれど、視線だけはどこか真剣だった。

少しの沈黙。
マイクはの髪を指で梳きながら、小さく息を吐く。

そして、不意にその手が止まった。

マ「ンで」

低い声。
さっきまでの甘さが少しだけ消える。

マ「何があったの?」

の身体が僅かに強張る。

マイクは笑わなかった。

逃がさない。

そんな静かな圧だけがあった。

マ「……話したくねぇなら無理に聞かねぇケドよ」

そう言いながらも、その目はすべてを見抜いているようだった。

は小さく息を吐く。

隠せない。

そう思った。
/ 504ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp