第39章 苦しむ熱、寄り添う想い ※
静かな部屋に、規則正しい呼吸だけが響いていた。
暫くして起きたは、ぼんやりと天井を見上げる。
隣ではマイクが満足そうに笑っていた。
マ「……なァ」
低い声。
いつもの授業中とも、教師会議の時とも違う声だった。
が振り向けば、マイクはくすりと笑う。
マ「そんな顔してっと、相澤にバレんぞ?」
「っ…!」
思わず飛び起きそうになったを見て、マイクは声を上げて笑った。
マ「ははっ、冗談だって」
そう言いながら、優しく髪を撫でる。
その仕草が妙に自然だった。
慣れている、そう感じるくらいに。
マ「ほら」
マイクはブランケットを引き上げる。
冷えないように。
喉が渇いていないか。
無理をしていないか。
まるで当たり前みたいに気を配る。
「……優しいんですね」
ぽつりと零すと、マイクは少しだけ困ったように笑った。
マ「好きな相手にはな」
「え…?」
けれどマイクはすぐにいつもの笑顔に戻った。
マ「ま、今日のことは俺とだけの秘密な?」
唇に人差し指を当てる。
マ「相澤には内緒♡」
「っ……」
にやり、とマイクは笑う。
その笑顔は軽い。
けれど、視線だけはどこか真剣だった。
少しの沈黙。
マイクはの髪を指で梳きながら、小さく息を吐く。
そして、不意にその手が止まった。
マ「ンで」
低い声。
さっきまでの甘さが少しだけ消える。
マ「何があったの?」
の身体が僅かに強張る。
マイクは笑わなかった。
逃がさない。
そんな静かな圧だけがあった。
マ「……話したくねぇなら無理に聞かねぇケドよ」
そう言いながらも、その目はすべてを見抜いているようだった。
は小さく息を吐く。
隠せない。
そう思った。