第39章 苦しむ熱、寄り添う想い ※
「分からないんです」
マ「分からねェ?」
「はい……。みんな、本当に優しいんです」
少しだけ微笑んだは、膝の上でぎゅっと手を重ねた。
「真っ直ぐに想いを伝えてくれて……支えてくれて……。その気持ちが嬉しくて、温かくて……でも、どう返したらいいのか分からないんです」
俯きながら、言葉を一つひとつ紡ぐ。
「誰の想いを受け取ればいいのか……。みんなの想いが優しすぎて、強すぎて……」
一度言葉を切り、小さく息をつく。
「だけど、その全部が心地よくて……だから余計に、分からないんです」
頭の中には、たくさんの想いを伝えてくれる人たちの顔が浮かんでいた。
爆豪の真っ直ぐで熱い想い。
轟の穏やかで優しい眼差し。
緑谷のひたむきで純粋な想い。
相澤の何も言わず包み込んでくれるような優しさ。
その人たちに、どれだけのものを返せただろうか。
…いや、何も返せていない。
ただ貰うだけで、何一つ返せていない。
「私ばっかりもらって…。だから…」
マ「さァ」
の話をマイクが断ち切った。
マ「自分のこともっと大事にしな。自分の気持ち。抑えこみすぎなんじゃねェ?もっと自分好きになって、自分優先していいと思うぜ?」
「……はい、ありがとうございます」
マ「それから…俺のことも、少しは見てね?」
「え…?」
マ「いや…。準備おわったなら行こうか、サン?」