第38章 溢れる力、受け継がれる愛 ※微
「大丈夫なの…?」
緑「うん…わかんないけど…。今は、大丈夫。正気を保ててる。それより……本当に、ごめん…」
「詳しく聞かせてくれる…?」
緑「僕にも、わからないんだ…。1度オールマイトと話してきてもいいかな…。このこと、ちゃんと報告するよ。どんな処分でも受ける」
「どうして俊典さんなの…?」
緑「それ、は…」
口ごもる緑谷に、何が事情があると察したは俯きながら答えた。
「きっと…何かあるんだよね。出久に任せるよ。私からは消太さんに言ったりはしないから。今のことは、無かったことにしよう」
その言葉に緑谷はハッと顔を上げる。
緑「……無かったことになんて、できないよ…。だって、僕はずっと…」
ずっと、ちゃんのことが好きだから。
今だって、好きで好きで堪らないんだ。
ずっと、触れたいと思っていた。
だって、大好きだから。
ちゃんのためなら、何だって頑張れる。
ちゃんを守れるなら、何でもする。
だって、愛してるから。
……あぁ。
ワンフォーオールから流れてきた感情はやっぱり、これだ。
僕と同じ、"愛する想い"。
誰の気持ちかはまだ分からない。
だけど確かに、"愛しい、触れたい"と思う気持ちが流れてきた。
「ずっと…?」
緑「ううん、ごめん。なんでもないよ」
だけど今はまだ、伝えられない。
生徒と教師。
そこに何もあってはいけない。
「出久、ちょっと待って」
頬にの手が触れる。
先程自分で殴った部分が柔らかい光に包まれ、ジンジンとした痛みはスーッと消えていった。
何もあってはいけない。
……けど、好きだと思う気持ちがあるのはいいかな。
チクリと痛む胸に手を当てる。
緑谷はを部屋に残し、オールマイトの元へと急いだ。