第38章 溢れる力、受け継がれる愛 ※微
通形との空気が固まる。
緑谷渾身のユーモアは、ナイトアイにどう映るのか。
ナ「オールマイトを……バカにしているのか?」
空気が揺れるほど怒気を含んだ声。
通(す…すべった…!!)
(あちゃー……)
ナ「貴様…その顔は何だ?何のつもりだ…?」
緑「あっ…いや…そのっ…」
ナ「私をオールマイトの元サイドキックと知っての狼藉(ろうぜき)か?」
ナイトアイは一歩ずつ緑谷に近づく。
ナイトアイの目には明らかに、熱狂的なオールマイト信仰が宿っていた。
ナ「非常に不愉快だ、お引き取り願おう」
背を向けたナイトアイに、緑谷が必死に声をかけた。
あの事件のとき、オールマイトが見せた“あの表情”を選んだつもりだったと。
その言葉に、ナイトアイの動きがぴたりと止まる。
2人のオールマイト話は、ついていけないほどに重なっていった。
そのおかげもあってか、何とか話を聞いてもらえるようになった。
(笑わせれなかったけど、結果的にはよかったのかな!)
ナ「、よく来たね。また会えて嬉しいよ」
「私もです未来さん!」
ぎゅっと、アメリカ式の挨拶を交わす。
そしてナイトアイはデスクに座り、緑谷の話を聞く。
ナ「なるほど…今よりま強くなるため私の下でインターンがしたいと…」
緑「はい!お願いします!!」
ナ「契約書は?」
緑谷はリュックから契約書を取り出し、ナイトアイに渡した。
ナ「その契約書に私が印鑑を押せば、インターン契約成立となる…。企業の行う1週間程度のインターンシップとは違う…」
このヒーローインターンは最低でも1ヶ月。
公欠も増え、クラスの皆と一律には歩めんぞと緑谷に伝える。
緑「わかっています!でも、みんなと歩みを合わせていてはトップにはなれない」
ナイトアイの鋭い眼差しが、緑谷を射抜く。
ナ「貴様がここで働くメリットは承知した。だが私が貴様を雇用するメリットは?サイドキック2名、インターン生1名で滞りないこの事務所に貴様を入れてどんなうまみがあるんだ?」