第37章 導きの先、繋がる道
そして次の日。
相「インターンの件。昨日職員会議で協議した結果、校長はじめ多くの先生が"やめとけ"という意見でした」
「えぇぇええ!!!」
教室が一斉にざわついた。
昨日あれほど丁寧に説明を受けたのに…と、生徒たちの肩が一斉に落ちる。
この日から爆豪も復帰していたが、彼と轟はまだ仮免を持っていないため対象外だ。
「だけど、今の保護下方針だと強いヒーローは育たないってい意見もあってね…」
相「あぁ。だから方針として、インターン受け入れの実績が多い事務所に限り1年生の実施を許可する、という結論に至りました」
その瞬間、空気が一変する。
一気にざわめく教室。
それぞれが自分の職場体験を思い出しながら、受け入れ先を必死に考えていた。
緑谷もまた、グラントリノとの会話が脳裏をよぎる。
そして放課後。
緑谷は迷うことなく、オールマイトの元へ駆け込んだ。
オ「インターンの紹介してもらえるかって?」
緑「はい!オールマイトの下で働いたという数少ないヒーローの1人!」
思わず声が大きくなり、周りの教師にまで響いてしまう。
オ「静かに、静かに…!」
軽く咳払いして、オールマイトは真剣な表情に戻った。
緑谷は、ナイトアイを紹介してもらえないかと深く頭を下げる。
オ「断ります」
その言葉は、即答だった。
オ「意地悪で言ってるんじゃないぞ。理由は3つ」
昨日の会議でインターン反対派だということ、緑谷のシュートスタイルをもっと強化してからでいいということ。
そして3つめの理由。
オ「訳あって彼とは気まずい」
マ「私情かよオールマイト!」
机の向こう側から思わずマイクのツッコミが入る。
緑谷はそれでもめげずに頭を下げる。
緑「僕は、ほかの人よりも何倍も強くならなきゃいけないんです」
その瞳には、焦りでも劣等感でもない、“決意”が宿っていた。
オ(後継者としての焦り…そして…くんへの想い…いや…しかし…)
オールマイトは黙ってその視線を受け止める。
やがて、小さく息を吐いた。
オ「そういうのは嫌いじゃないが、やはり紹介はできないな。…私からは……ね」
緑「え?」
オールマイトの目に、一瞬だけ意味深な光が宿る。