第37章 導きの先、繋がる道
手合わせを終えたあと、は通形の前に歩み寄った。
「ミリオ、ありがとね!」
通「いえ、さんの頼みですから!」
満面の笑みで答える通形の姿に、もつい笑顔になる。
「ねじれも、環も!ありがとね!」
波「ちゃんの頼みだもん!」
天「さんに言われればそりゃ…」
3人のやり取りに、教室の空気が柔らかくなる。
がどれほど信頼され、慕われているかが一目でわかる光景だった。
相「…そろそろ戻るぞ!挨拶」
全員で頭を下げ、3年生にお礼を伝える。
そしてA組は再び教室へ戻った。
相「先程インターンの意義を教わったが、まだプロの現場に行けると決まった訳じゃない」
「職員会議で是非を決めなきゃいけないし、やるならやるで、マスコミの対応も考えなきゃいけないから、しばらくは様子見になると思う」
相「そういうことだ」
生徒たちは頷きながらも、どこかそわそわしていた。
この日、寮に戻ってからも話題はインターン一色。
ただ一人、謹慎中の爆豪を除いて。
緑谷は電話をかけていた。
相手は、前に職場体験を受け入れてくれた、グラントリノ。
だが、忙しいらしく断られた。
グ「そういう話なら直接の師匠に相談してやれ」
緑「しかし相澤先生は体育祭で得たコネを使って…と」
グ「あるやつはそれを使えって話だろ。オールマイトなら色々紹介してくれるんじゃねえか?例えば…元サイドキックのナイトアイとかな…」
緑「!!!!」
その名を聞いた瞬間、緑谷の息が止まる。
オールマイトの元サイドキック。
伝説を支えたもう一人のヒーロー。
グ「ま、あいつならに頼んでもいいかもしれんがな」
受話器を握る緑谷の目が、静かに燃える。
それは、運命がまた一歩動き出す音だった。