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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第36章 反応する力、愛の鼓動


静かな寮の自室で、夜が明けた今も、緑谷は一人じっと天井を見つめていた。
あれから全然眠れなかった。
謹慎の残り2日間、自由は限られているけれど、心はどうしようもなく騒いでいた。

緑(ちゃん…)

の笑顔が、言葉が、思い出しただけで、胸にじんわりと染み込む。
幼い頃から憧れ続けたオールマイトの力を受け継ぎ、その重圧に押しつぶされそうな自分を、唯一解きほぐしてくれる存在。

だけど、昨日抱きしめて以降、胸の奥に生まれる衝動が、時間が経つ度に強くなっていくのを感じていた。
触れたい、もっと近くにいたい。
けれど距離を保たなければならない…その葛藤は苛烈で、押し殺すのが辛かった。

緑(今まで…我慢できてたのに)

翌日、堪えきれなくなり、思い切ってオールマイトに打ち明けた。

緑「オールマイト…あの…相談……なんですけど…」

オ「む?なになに?緑谷少年!もしかして恋とかそうやつかな!?」

青春だねぇ〜!と声のトーンが上がる。
そんなオールマイトのテンションとは裏腹に、緑谷の声はか細かった。

緑「…ちゃんに触れたくて仕方がないんです」

オールマイトはすぐに苦笑いで茶化すように言った。

オ「ふふっ、そりゃあ思春期ってやつだよ、緑谷少年!でも、そうやって誰もが通る道だからな」

緑谷は続けた。

緑「違うんです!いや違わないんですけど…なんて言うか、ただの感情じゃなくて…僕の中のワンフォーオールから、何かが内側から押し寄せてくるような衝動なんです…」

オールマイトは驚いたように目を見開いた。

緑「実は…昨日、ちゃんが目の前に居る時、急にこの衝動がやってきて、気付いたら抱きしめてて…っ!その時、僕の中にいるワンフォーオールの面影から、愛しい気持ちや触れたいという強い思いが伝わってくるのを感じました」

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