第35章 ぶつかる本音、譲れない想い
爆「俺だって弱ぇよ…のために…あんたみてぇな強えやつになろうって思ってきたのに…弱えから…に守られ、連れ去られ…終いにゃあんたをそんな姿に…」
オ「これは君のせいじゃない。くんのせいでもない。どのみち限界は近かった。こうなることは決まっていたよ…。君は強い。だがその強さに私がかまけていた。抱え込ませてしまっていた。すまない、君も少年なのに」
オールマイトはそっと爆豪の肩を抱いた。
だがすぐに払いのけた。
オールマイトは話を続けた。
緑谷が爆豪の力に憧れたように。
爆豪が緑谷の心を恐れたように。
オ「互いを認め合い、まっとうに高め合うことができれば、"助けて勝つ、勝って助ける"最高のヒーローになれるんだ」
爆「1番強ぇ人にレール敷いてもらっといて…負けてんなよ…」
緑「強くなるよ、君に勝てるよう」
爆豪ははぁ、と息を漏らした。
爆「デクとあんたの関係知ってんのは?」
校長、リカバリーガール、そして緑谷と爆豪。
そう答えたオールマイトに、爆豪は誰にも言わないと言った。
オールマイトは筋を通すため、静かにワンフォーオールの力を説明した。
3人が寮へ戻る道、夜風だけが彼らの間をすり抜けていった。
「勝己!出久!!」
ずっと待っていたであろうが駆け寄ってくる。
爆「…」
緑「ちゃん…」
「俊典さんごめんなさい、お任せしたのに2人が心配で…。というのもありますが、消太さんのところに連れていかなきゃいけないので、ここでお預かりします!」
緑&爆「うっ…」
オールマイトは戻り、と爆豪と緑谷、3人だけの空間になった。
「喧嘩…したの?」
バツが悪そうに目の合わない2人。
「……行こっか」
2人の手を取り、相澤の元まで引いていく。
その手はやっぱりあったかくて、安心する温もりだった。
爆(やっぱ…守りてぇ。……好きだ)
緑(やっぱり…安心するな。………好きだな)