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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第33章 試される力、届かない想い


外はすっかり夕日で赤く染まっていた。

緑谷は、発行してもらった仮免を持って感動に打ちひしがれていた。

「出久、おめでとう」

緑「ちゃん!ありがとう!…色んな人に助けられて、色んな人に迷惑かけてきたから……だから、成長してるなって証みたいで、なんか嬉しいんだ」

その笑顔はまぶしいほど純粋で、あの日の泣き虫だった少年の面影はもうなかった。
はそんな緑谷を見て、胸の奥がじんわりと温かくなる。

ふわりと、緑谷の頭を撫でた。

「よく、頑張ったね!出久!」

緑「っ…うん!!」

その時、夜嵐がまた嵐のように走ってきた。

夜「おーい!さーん!」

勢いのまま手を掴まれ、は少し驚く。

「っ!」

夜「俺!ちゃんと仮免取って、立派なヒーローになってみせます!さんに好きになってもらえるような、かっこいいヒーローに!」

「ふふ、ありがとう、頑張ってね!焦凍とも、仲良くなれるといいね」

夜「…正直、まだ好かんすけど!頑張ります!じゃ、また!」

本当に嵐のように来て、去っていった。

轟「…」

去っていく夜嵐の背中を、轟が無言で見送る。
その横を、真堂が通りかかって立ち止まった。

パッとの手を取り、真剣な顔で伝える。

真「僕も、頑張ります。絶対諦めませんから!」

「うん、揺くんも頑張ってね!」

真堂は微笑みながら軽く頭を下げ、また傑物学園の仲間たちの元へと戻っていった。

はその背を見送りながら、ふと視線を相澤へ向ける。

「無事終わって、良かったですね」

相「お疲れさん。そうだな」

夕陽の中で笑うに、相澤も、生徒たちも、ほんの一瞬、目を奪われていた。
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