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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第33章 試される力、届かない想い


治癒を終えたと着替えを済ませた3人は外へ向かった。

目「長いことお疲れ様でした」

受験者たちの間に、緊張が走る。
目良は淡々と採点方法や集計の仕組みを説明したあと、
ついに、合格者の発表へと移った。

大きなモニターに、50音順で名前が表示されていく。
息を呑む音が、あちこちから聞こえた。

も、A組の生徒たちの名前を探す。

「……………勝己……焦凍…」

そこに、2人の名前はなかった。
胸の奥で、なんとなく覚悟はしていた。

爆豪は、あの挑発的な言葉遣いが。
轟は、夜嵐との衝突が。
そして夜嵐自身の名も、そこにはない。

夜嵐はすぐに轟の元へ歩み寄り、勢いよく頭を下げた。

夜「あんたが合格逃したのは俺のせいだ。俺の心の狭さの、ごめん!」

額を地面にめり込ませる勢いに、周囲が息を呑む。

轟「もともと俺がまいた種だし、よせよ。お前が直球でぶつけてきて、気づけたこともあるから」

瀬「うちのツートップが落ちてんの?」
上「暴言改めよ?言葉って大事よ?」

爆「黙ってろ殺すぞ…」

そして、採点内容が記されたプリントが一人ひとりに配られる。
自分の行動がどう評価されたのか、全員が静かに目を落とした。

合格者は、緊急時のみヒーロー同等の権利を行使できる立場となる。
だがそれは、行動一つ一つに社会的責任が生じるということでもある。

目「世の中が大きく変化していく中、いずれ皆さん若者が社会の中心になっていきます。次は皆さんがヒーローの規範となり、抑制できるような存在とならねばなりません。さらなる精進に励んでいただきたい」

目良の言葉に、合格者たちは息を呑んで姿勢を正した。

目「そして不合格となったしまった方々。しょげてる暇はありません」

すぐに続けて、3ヶ月の特別講習を経て再試験を受ければ仮免許が発行されることを伝えた。

は静かに空を見上げる。
少し霞んだ青の向こうに、生徒たちの未来が重なって見えた。

こうして、仮免試験の全行程が幕を閉じた。
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