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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第33章 試される力、届かない想い


轟は、の首もとにある小さな傷を見つけた。
指先がそっとそこに伸びる

轟「これ…どうした?大丈夫か?」
「え?何?」

轟「傷…少し血が…出てる」

「ほんと?気付かなかった」

2人の距離は近く、言葉にしなくても分かる信頼がそこにあった。
見えない絆。
その深さに、真堂と夜嵐は思わず息を呑む。

「早く治してみんなの所行かなきゃ!あと焦凍だけだよ!」

轟「あぁ。でも血が…」

そう言っての首に轟の唇が近づく。

「ちょっ…!」

真「轟くん。僕らも居るんだけど。それに先生困ってる」

轟「あぁそうか…わりぃ」

唇が離れ、空気がふっと和らぐ。
だが次の瞬間、轟は静かに言った。

轟「終わったなら戻っててくれねぇか。と2人がいい」

真&夜「!!」

真「絶対に嫌だね。2人が付き合ってるって言うなら話は別だけど」

轟「いや…俺が好きなだけだ」

その轟の真っ直ぐな想いに2人は一瞬、息が止まった。

真「じゃあ嫌だね」

轟「…そうか。じゃあ、よろしく頼む」

その言葉のあと、は静かに轟を抱きしめた。

眩しい光が2人を包み込む。
時間にすればほんの十秒。

けれど、その間に交わされた想いの深さを、 真堂も夜嵐も、確かに感じ取っていた。

「どう?」

轟「あぁ。いつもありがとう」

“いつも”
そのたった3文字が、真堂と夜嵐の胸を強く締めつけた。

「よし!みんな復活!着替えてまた外に集合ね!」

そんな想いとは裏腹に、明るいの声が響く。

医務室を出て3人になった時、轟は口を開いた。

轟「…は、だめだ」

力強い眼差しで、2人を見据えてそう伝えた。

2人は顔を見合わせ呟いた。

「「引くつもりはない!」」
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