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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第33章 試される力、届かない想い


残り10名。
だがA組はあと9名未通過だった。

(大丈夫…みんななら大丈夫)

画面を眺めながら、握る手が強くなる。
その手を真堂がそっと包んだ。

「っ…!」

真「そんなに強く握ったら、血が出ますよ」

まるで時が止まったみたいな、2人だけの世界みたいだった。
他の人たちは全員、画面に釘付け。
ただこの2人だけが、画面から目を離していた。

「あ、ありがとう…」

優しく微笑むと真堂は手を離し、2人とも再び画面へと視線を戻す。

青山のレーザービームが閃き、分断されていたA組の9名が合流。
A組は、次々に合格した。

そしてついに合格者100名に到達。
A組は全員、無事一次試験に合格することができた。

「良かった…」

ホッと胸を撫で下ろす。
隣の真堂はそんなから目が離せない。
そして同じ輪の中にいた夜嵐もまた、真堂と同じだった。

2人の表情を爆豪、轟、緑谷は見ていた。

爆(チッ…また増えやがった…)
轟(あいつらも…か)
緑(あの人たち…も。ちゃんのことが好きなのか)

喜びも束の間。
色々な想いを胸に馳せて、2次試験に突入する。

控え室にある画面に、次の試験場が映される。

目「次の試験でラストになります。皆さんにはこれからこの被災現場で、救助演習を行ってもらいます」

そのまま目良が試験の概要などを説明する。

10分後に2次試験が行われるらしい。

は囲まれていた輪を抜け、A組の元へと駆け寄った。

「みんな!おめでとう!良かったぁ!」

の声に、表情に、体と心が安らぐ。

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