第33章 試される力、届かない想い
そしてまず初めに行われる"雄英潰し"。
以前、相澤にこのことを生徒たちに伝えるのか聞いた。
相「言わない。結局やることは変わらん。ただただ乗り越えていくだけさ」
「ピンチを覆していくのがヒーロー…ですもんね」
相「そう。俺たちは他よりも少し先を見据える」
その言葉に、はふっと笑みを漏らす。
それを見た相澤も、照れくさそうに視線を逸らしながら口元が緩んだ。
その光景を思い出しながら、は今、目の前のモニターに視線を戻す。
A組の輪の中に、爆豪・切島・上鳴・轟の姿が見えない。
(ほんとにもう…でも、みんななら大丈夫)
緑谷たちは集中攻撃を受けながらも、互いに連携し、必死に食らいついていた。
その中で、最初の通過者が告げられる。
夜嵐イナサ。
彼は最初の合格者であり、同時に120人もの脱落者を出した。
「わぁ…すごい」
実況席では、あの目良でさえ目を丸くしてざわめいていた。
暫くして夜嵐が控え室に入ってきた。
夜「さん!」
「イナサくん!1番乗りだね!凄かったよ!」
夜嵐はに褒められ、頬を赤らめて素直に喜んでいた。
そこから続々と通過者が入ってきて、のまわりはやがて人がたくさん集まってきた。
話をしながら、画面にも目を向ける。
緑谷たちは傑物学園の真堂の個性により分断され、苦戦していた。
現在、通過者は54人。
そして、轟も他校の集中攻撃を受けながら、冷静に頭脳と個性を駆使して一掃する。
轟「落ちる訳にはいかねぇんだ」
合格者は控え室へと足を運ぶ。