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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第31章 出会った男、不穏な気配


ナイトアイはふと表情を和らげて、を見た。

ナ「…ずいぶん変わったな。顔つきが」

「え?」

ナ「目だよ。昔よりも、ずっと強くなった。…それに、優しくもなった」

その言葉に、は少し戸惑いながらも、微笑んだ。

「…先生たちのおかげです。雄英で生徒と過ごしてると、強くなきゃいけない場面ばっかりで」

ナ「そうか。が教師とは、世の中も面白くなったものだ」

ナイトアイはくすりと笑いながら、ティーカップを差し出した。

ナ「少し温まるといい。雨の中、よく来てくれた」

は受け取って、小さく頷く。
その紅茶の湯気が、心の奥までじんわりと沁みていくようだった。

(…やっぱり、落ち着くな)

優しく、静かに。
どこか懐かしい空気が、の胸のざわめきを溶かしていった。

はティーカップを両手で包みながら、ふと呟いた。

「…そういえば、さっき…ちょっと、不思議なことがあったんです」

ナ「不思議なこと?」

ナイトアイが片眉を上げる。

「ここに来る途中で、雨に降られてしまって。それで、あの…、死穢八斎會の廻さんって方が、親切に事務所に入れてくださって…」

その瞬間。
静かだった空気が、ぱん、と張り詰めた。

ナイトアイの瞳が一気に鋭くなる。

ナ「治崎か!?なぜ!?なにもされていないな!?」

椅子が軋むほど勢いよく立ち上がる。
その反応には驚き、思わずティーカップを取り落としそうになった。

「えっ、えぇと…な、なにも! されてません! ただ、ぶつかって、それで…雨宿りを…!」

ナイトアイは頭を押さえ、深く息を吐いた。

ナ「…まったく、どうして君はそういう危険人物に縁があるんだ」
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