第29章 静かな熱、寄り添う心 ※
「しょ…と、はぁっ…、んっ…いき、そ…っ」
轟「俺も…っもう…」
スピードがどんどん早くなる。
それに合わせて大きな2つの丘も上下に揺れる。
肌と肌のぶつかる乾いた音が部屋に大きく響く。
「はぁっ…はぁ、い、くっ…」
轟「……っ」
大好きな、愛する人の名前を呼びながら轟は限界を迎えた。
同時に達した後、2人の荒い息がお互いにかかる。
轟「…大丈夫か…?」
「うん…ごめん、ね…」
轟「わりぃ、もう少しだけ。このまま…」
「ん…」
息が整うまで、2人はまだ繋がったまま抱きしめあっていた。
少ししてから、轟はから自身をゆっくり抜いた。
「んっ……はぁっ」
その声がまた轟の欲を掻き立てる。
ふと時計を見ると、1時間30分ほど経っていた。
轟(まだ…離れたくねぇ…何回でも…してぇ…)
だがが心配な上、アレも1つしか持っていなかった。
体を綺麗にして、2人は服を身につけた。
轟は優しくを抱きしめた。
その腕の温もりが、心の奥まで沁みていく。
轟「俺は、が好きだ。小さい頃からずっと。誰にも負けねぇくらい」
「ありがと…」
胸がきゅっと締めつけられる。
その言葉に、どれほどの想いが込められているのか。
嬉しい。
だけど、その想いに今すぐ応えられる自信はない。
ごめんね、と言おうとした瞬間、轟が静かに続けた。
轟「今は、どうやっても、の隣には立てねぇ…。それが悔しい。だから今だけ、今だけは。好きって、言って抱きしめて…くれねぇか…」
その声があまりに切なくて、涙が込み上げた。
それが轟の願いなら、自分を助けてくれた轟が望むなら。
だけどこれは一時の衝動なんかじゃない。
言葉に嘘はない。
「焦凍…、大好き」
ゆっくり、はっきりと、目を見て。
今度は自分からぎゅっと抱きしめた。
轟「っ…………、俺も。大好きだ」
2人の唇は優しくゆっくりと重なった。