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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第29章 静かな熱、寄り添う心 ※


電話を切り、に目を向ける。

まだ苦しそうだ。

轟「…」

「はぁ、しょうと…っ」

轟「相澤先生、向かってるって」

「そ、っか…」

轟「雄英からここまで1時間はかかる。それまで我慢できるのか?」

「え………」

轟「さっき相澤先生と電話して確信した。助けた時…色々痕とかあったから心配はしてたんだ。クソ連合。ぜってぇ許さねぇ」

「ありが、と…っ、しんぱい…。ごめんね…っ」

轟「俺が、助けたい。だめか?」

の目は大きく開かれる。

「ほんとに、いみ…、わかっ…てる?」

轟「…わかってる。俺はが好きだ。だから…」

「だからこそ…っ、だめ、だよ。しょう、たさんも…っ、いってたでしょ?」

轟「……でも、苦しそうだ。俺じゃ…だめか?今、目の前に居るのは俺だ」

「っ………」

だめ、なんて言えば嘘になる。
本当は触れて欲しくて仕方ない。
伸ばされた手を掴んでしまいたい。
だけど。

「だ、め…なの…っ。だから、…はな、っれて…」

轟「…それは無理だ。離れねぇ」

「おねが、い…じゃないと…っ」

轟「じゃないと、なんだ?」

触れてしまう。
どうしても、触れてほしくなってしまう。

その、熱い手で。
その、大きな体で。

奥の、奥まで。

でも、まだ理性が働いている。

「……っ、しょ…うと…」

轟「……わかった、俺からは触らねぇ。ただ、傍には居させてくれ」

轟の声は静かで、けれど温かくて。
の胸の奥に、じんわりと染み込んでいく。
どうして、こんなに優しいんだろう。

そういえば、相澤先生薬とか言ってたな。
それ飲めば少しは和らぐのか?

轟「、薬があるんじゃねーのか?」

轟は急いでそれを取りに行き、薬と水を持って戻る。
の手にそっと薬を渡すと、その震える指先が、自分の指にほんの少し触れた。
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