第28章 抑えきれない熱、大人の愛 ※
低く、鋭い声。
の体がびくりと震えた。
相「こんな時間になにやってる」
「消太…、さん…」
相澤の視線は2人を射抜くように捕らえて離さない。
相「とっくに消灯時間は過ぎてるぞ」
爆「………」
「えっ…と……」
言い訳を探す声は、すぐに相澤の鋭い眼差しに飲み込まれた。
その目に宿る色で、すでに察しているのがわかる。
理解と嫉妬と、抑えきれない感情の混ざった色。
相「爆豪はさっさと戻れ」
爆「………俺も、支える」
「勝己っ!?」
相「……子供の出る幕じゃない。早く戻れ」
静かだけど、有無を言わせぬ圧。
小さく舌打ちして、爆豪は不満げに寮へと背を向けた。
相「ちょっと来い」
そのまま手首を掴まれ、引っ張られるように歩かされる。
言葉も出せないまま、はただついていくしかなかった。
辿り着いたのは相澤の部屋。
無言で扉が閉まる音が、やけに大きく響く。
は怒られる覚悟を決めて正座する。
「あ、の…」
相「爆豪と何やってた?」
「勝己は悪くなくて…私が悪いんです…だから…」
相「何をやっていたと聞いている」
静かな声なのに、底に怒りと焦りが滲む。
仁王立ちの相澤の姿が、普段よりずっと大きく見えた。
「………発作を…鎮めて…もらっていました…」
のか細い声が相澤の耳に届く。
相「っ…」
わかっていた。
任務で席を外していた自分。
きっとは助けを求めたはずだ。
その時、たまたま居合わせた爆豪が、を支えたのだろう。
全部、理屈では理解している。
それでも。胸の奥が焼けるように痛い。
どうしようもない黒い感情が、喉の奥までこみ上げてくる。
相「……あいつは生徒だ」
「はい………わかってます…」
相「………爆豪が好きか?」
「……いえ」
一瞬、一瞬だけ目が泳いだのを相澤は見逃さなかった。
相「生徒と教師。相手は未成年だ。越えてはいけない壁がある。ましてやここは校内」
「はい…わかっています…すみません…」