第26章 好きの意味、戻る日々
相澤はテレビをつけた。
「オールマイト引退!!!」
そうデカデカとニュースが流れている。
「っ!!!」
息を呑む。
映し出されるのは、自分の知らない出来事ばかり。
「わたしの…せいで…」
震える声に、相澤はすぐ反応した。
相「違う、のせいじゃない」
それでも、胸の奥に沈む重たい罪悪感は消えなかった。
自分が捕まっていなければ、オールマイトはあんな無理をしなかったかもしれない。
そう考えるたびに、息が詰まる。
相澤はそんなを見つめ、そっと腕を回した。
相「大丈夫だ」
その低い声が、魔法みたいに心を落ち着かせる。
は小さく頷き、相澤の胸に額を預けた。
相「よし」
いつものように、相澤は頭を優しく撫でた。
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相「家まで送っていく」
ホテルを出てからもずっと強く手を握ってくれている。
新幹線に揺られ、電車に乗り、タクシーを降りて、
相澤はまたドアの前まできちんと送り届けてくれた。
相「今日はしっかり休め。……もし、何かあればすぐに連絡しろ。駆けつける」
何かあれば。
その言葉に2人の頬が赤く染る。
「はい…。消太さんもしっかり休んでください」
相「俺は今から学校に戻る」
「私も行った方がいいのでは…?」
相「俺一人で大丈夫だ。気にせずしっかり休めよ」
大きな手が、また優しく頭をくしゃりと撫でる。
その仕草に胸がきゅっと締めつけられて、は素直に頷くことしかできなかった。
相澤が去っていく背中が、ドアの向こうに消える。
静まり返った部屋に残ったのは、相澤の温もりだけ。
タクシーに戻った相澤の脳裏には、昨日のが焼き付いて離れない。
触れた肌の温度も、震える声も、すべてがまだ鮮明に残っている。
相「……っくそ」
低く吐き出す。
心が乱れても、今は立ち止まれない。
歯を食いしばりながら、相澤は雄英へと向かった。