第26章 好きの意味、戻る日々
学校へ着くと、校長室へ向かう。
そこには退院したオールマイトとブラドが居た。
相澤は2人の横に並び、校長からの言葉を待つ。
校「オールマイト。長きに渡りら君はその身を犠牲に多くを救ってくれた。国民、ヒーロー、そして校長として、感謝してもしきれやしない。ただ…世間では君とくんが教師を続けることに少なからず批判意見も出ている」
「元はといえばが雄英に赴任したのが問題」
「オールマイトが戦えなくなったからこそ、再び何か起こるのでは?子供たちが巻き込まれるのでは?」
校「みな不安なのさ。だから今度は我々で紡ぎ、強くしていかなきゃならない。これからはより強固に守り育てなければならない。…そこで、かねてより考えていた案を実行に移すのさ」
校長は1枚のプリント出した。
そこには、
〈雄英高校 全寮制導入検討のお知らせ〉
と書かれていた。
校「よろしく頼むね、家庭訪問」
オールマイトと相澤はA組、ブラドがB組の家庭訪問へと向かった。
ほとんどの家庭では、保護者たちの反応は温かかった。
かつての“象徴”として戦い抜いたオールマイトの姿が、人々の不安を溶かしていく。
“あのヒーローが信じる場所なら、きっと大丈夫だ”
そう思わせるだけの力が、オールマイトにはあった。
相澤も各家庭で、淡々と、しかし誠実に説明を続けた。
危険はある。
だが、彼らを守り抜くと誓う。
その言葉に、どの親も静かに頷いた。
全ての訪問を終え、校門の前で再び3人が合流する。
相「あなたが前線で信頼を築いてきたおかげですね」
オールマイトは少し照れたように笑い、空を見上げた。
その横顔は、“象徴の笑顔”と、一人の“教師”としての穏やかさが混ざっていた。
ブ「これで全寮制も本格始動だな」
校長の言葉が、確かに現実になりつつある。
雄英は新たな一歩を踏み出そうとしていた。