第23章 取り戻した光、残る傷跡
それを見ていた緑谷たち。
オールマイトはAFOに邪魔をされて助けられない、も苦しそうで攻撃を避けるのに精一杯みたいだ。
緑(僕らは…戦うことが許されない。せめて…せめて隙が…どこか……)
爆風と閃光の中で、緑谷たちは息を潜めた。
ほんの一瞬でも、に届く“隙”を探して。
そして緑谷は思いついた。
を救い出す隙を作る作戦。
死「なんでそんなに抗う?」
「私は…、壊れない。っ…何を、されようと…。大切な、っ人達が…はぁっ……。支えて、くれる…から、何度で、も…、立ち上がれ、る……はぁっ」
胸が締めつけられる。呼吸が浅くなる。
でも、もう恐怖に支配されたくなかった。
死「…じゃあ俺の事も支えてくれよお姫様」
その瞬間、空気が一瞬だけ緩んだ。
死柄木の笑い声が響いた、ほんの一拍。
ドンッ!!!!
轟音と共に、地面が爆ぜた。
砂煙の向こうから、閃光のような影が飛び込む。
爆「!!」
死「っ!?」
「かつ、き!?」
爆風が死柄木の腕を弾き、爆豪がを抱えて空へ跳び上がる。
その一瞬で大きな氷の道が出来、その先に緑谷と飯田と轟が待っていた。
爆豪は轟の手を掴み、飯田のレシプロターボと緑谷のフルカウルがと爆豪をも連れてその場から逃げる。
ヴィランが追ってこようとするが、Mtレディがそれを阻止してくれた。
爆「おい!大丈夫か!?っ…!!!」
轟「!!っ…!!」
爆豪と轟は初めて見るの素肌に頬を赤らめる。
と、同時に紅い痕や歯形も目にして怒りが込み上げてくる。
「あり…、がと…」
あったかい。
強く抱きしめられているその腕の中は心地良くて安心する。
は意識を手放した。
こんどは眠るようにゆっくりと、目を閉じた。
遠くで、空が光った。
オールマイトとAFOの衝突の余波が、夜空を裂いている。
誰もが息を呑む中、爆豪はを強く抱きしめた。
爆「…もうぜってぇ離さねェ」