第23章 取り戻した光、残る傷跡
プロヒーローは続々と伝えられた場所へと集まっていた。
塚「錚々たるメンバーが集まってくれた」
日本屈指のトップヒーローたち。
ほとんど全員がと知り合いだ。
皆が強く拳を握りしめ、唇を噛み締める。
塚「さあ、最終調整を始めようか」
最後に作戦の擦り合わせをする。
相澤はスーツを着て髪を纏め、カメラの前に立つ。
すぐにニュースで日本全国に放送される。
相「この度我々の不備からヒーロー科1年生27名に被害が及んでしまったこと、雄英教師が連れ去られてしまったこと、敵意への防御を怠り社会に不安を与えたこと、謹んでお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」
深々と頭を下げる。
それに対しメディアは煽るような質問をする。
「さんは本当にヒーローとして十分でしょうか?生徒を連れて林間合宿に出すなんて無謀では?」
「もしさんがヴィランに操られ、寝返ってしまったら生徒たちはどう守るのですか?」
「さんが教師として甘い面を見せた場合、責任はどう取るつもりですか?」
「生徒を守るためには、もっと戦闘力のある教師を配置すべきではありませんか?」
相澤は拳を握りしめ、呼吸を整えながら画面越しの視線を一点に固定する。
相「さんは教師としてもヒーローとしても、十分すぎるほどの力を持っています。治癒個性だけでなく、戦闘技術も精神力も、並大抵ではありません。私自身、共に戦った経験がありますが、誰よりも冷静で強い。生徒を守れないなんてことは決してありません。ヴィランに寝返るなんて論外です。さんを信じられない者は、彼女の努力も、覚悟も、何も知らないからです」
「では、今後の安全策はどうするおつもりですか?」
次の質問にも、相澤は迷わず答える。
相「全力で守ります。それが教師としての義務であり、ヒーローとしての責任です。さんを必ず無事に連れ戻す。それ以上でもそれ以下でもありません」
室内に一瞬の静寂が訪れる。
質問者たちは言葉を失い、カメラはわずかに揺れるだけ。
相澤の目には、心底怒りと決意が滲んでいた。
ただ一つ、揺るがない思い――
を守る。
絶対に。