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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第20章 奪われた手、攫われた光


ピ「さぁ腹も脹れた!皿も洗った!」

芦「肝を試す時間だ!」
切「試すぜ!!」

相「その前に、大変心苦しいが補習連中はこれから俺と授業だ」

芦「ウソだろぉおお!!」

相「すまんな。日中の訓練が思ったよりおそろかになったのでこっちを削る」

補習組は泣きながら相澤の捕縛布に捉えられ、連れていかれた。

相「。万全を期しているが、一応気をつけろよ」

その声音は、いつもより少しだけ柔らかかった。
月明かりの下で見た相澤の瞳は、誰が見ても優しい。

「ありがとうございます」

ピ「脅かす側先行はB組!2組は2人1組で3分置きに出発。ルートの真ん中で待機してるに名前を書いた御札を貰って、持って帰ること!」

くじ引きでパートナーを決める。
補習で5名欠けたため、緑谷が1人余ってしまった。

「出久、最後に私とまわる?」

爆「ンだと…???おいデクコラ、変われ」

轟とペアになった爆豪が、露骨に眉をひそめる。
の名が出た瞬間、反射的に反応していた。

緑(かっちゃん地獄耳…)

轟「いや、俺が代わる」
峰「オイラだろぉ…そうだよなぁ…!?」

ピ「はい、そこまでー!ちゃんは中間地点に行ってきてー!」

「わかりました、いってきます…」

小さく拳を握り、震える足で森の中へ。
夜気が肌に触れるたび、背筋がゾワッとした。

轟「大丈夫か?怖いの苦手だろ」
飯「俺もそれが心配だ」

爆「!!」

爆豪は思った。
そういえば、自分はのことを何も知らない。
好きな食べ物は?好きな色は?どんなものが好きで、何が怖いのか。
料理が上手いことも、怖がりなところも、今さら知った。

いつも自分の気持ちばかりで、押しつけて、守るとか言いながら、肝心なを見ていなかったんじゃないか。

月の光が爆豪の瞳に反射する。
その目は、少しだけ寂しそうだった。
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