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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第18章 英雄の物語、嵐の前の静寂 ※微


闘いが終わり、はホテルに戻ってはひとりベッドに腰を下ろした。
視線はまだ、部屋の壁のどこにも定まらない。

コンコンと音が鳴り、ドアを開けると、そこには爆豪が立っていた。

「勝己…?どうして?」

返事を待つ間もなく、爆豪は部屋に入ってきて、バタンと扉を閉めた瞬間。
何も言わせず、強引にを抱き寄せ、唇を重ねてきた。

「っ!んんっ…」

驚きと、ほんの少しの高鳴り。
抗おうとして、でもできなかった。
数秒後、爆豪が唇を離す。

爆「…の今日の姿全部、目に焼きついて離れねぇ」

は息を整えながら一歩後ろに下がる。

「待って…ダメだよ」

はっきりとした拒絶でもなく、かといって突き放せるほど強くもない声。
自分でも驚くほど、揺れていた。

爆豪はただ見つめたまま、黙っていた。
その目は、怒ってもいなければ、ふざけてもいなかった。

爆豪の言葉や行動に対して、好きという感情はまだない。
でも気づけば目で追っていた。
名前を呼ばれれば、心臓が少しだけ跳ねた。

(勝己とは教師と生徒。だけどそれがなかったら……私は、今、どうするんだろう)

その考えに気づいた瞬間、自分で自分にブレーキをかけるように目を伏せる。

爆豪がそっと手を伸ばし、頬に触れる。

爆「なら、ちゃんと突き放せよ」

拒否する言葉が、喉の奥で止まっていた。
その沈黙に、爆豪は静かに息を吐く。

爆「諦めるつもりなんて一ミリもねぇ。教師だろうが、年が違おうが関係ねぇ」

真っ直ぐすぎる想いが、重たくも温かく、に降りかかる。

爆「……言わなくてもわかる。の目、俺のこと“ただの生徒”としては見てねぇ」

一瞬だけ、の心臓が大きく跳ねた。

否定も肯定もできないまま、夜の静けさだけが二人のあいだに満ちていく。
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