第18章 英雄の物語、嵐の前の静寂 ※微
広場での騒ぎも一段落し、太陽がゆっくり傾き始める。
たちはそれぞれホテルの部屋へと戻ることになった。
爆豪と轟は未だに喧嘩?をしていて、それを切島が宥めている。
3人を残してみんなでホテルへと向かう。
上「先生、今夜のパーティどうするんすか?ドレスとか用意してんすか?」
「うん、なんか…、用意してくれてるみたい」
上「わお、楽しみっ…!」
「みんなのドレス姿とスーツ姿も、楽しみにしてるよ!」
部屋に戻る頃には、空はすっかり茜色に染まり始めていた。
軽くシャワーを浴びたあと、ドレッサーに並べられた数着のドレスを見比べ、ピン、ときた一着のドレスを手に取った。
選んだのは鮮やかな赤。
「これ、かな……」
真っ先に浮かんだのは、軽口の裏に熱を隠した、赤い翼の人。
次に脳裏をよぎったのは、まっすぐに想いをぶつけてくる、爆ぜる炎の赤。
そして、静かに佇みながらも、確かに熱を宿すまなざし。
(…あ)
不意に思い出したそれに、は小さく息をのむ。
派手さのない赤。
けれど、一番近くで守るために灯る色。
(…何考えてるんだろ)
誰のため、なんて決めてないはずなのに。
目に映った赤が、自然に彼らを呼び起こした。
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煌びやかな光が天井から降り注ぎ、広々としたホールには上流の空気が漂っている。
I・エキスポ主催の特別パーティ。国内外のヒーローや研究者たちがドレスアップして集まっていた。
そんな中、エントランスに視線が集まる。
その中心に立っていたのは、真紅のドレスを身にまとった人物。
背筋を伸ばし、静かに歩みを進めるたびに、ドレスの裾が美しく揺れる。
派手すぎないメイク。
けれど、今夜のは特別だった。
周囲の空気が、一瞬、止まる。
(あれ…みんなは?誰もいない…まだなのかな?)
会場の照明が少しだけ落とされ、壇上にスポットが当たる。
登壇したのは、今なお世界中で名を轟かせるオールマイトだった。
オールマイトの言葉に、拍手がわき上がる。
穏やかな笑顔でマイクを握るその姿に、夢主もつい目を細めた。
その時、警告音が鳴り響いた。
「なにっ!?」
会場は封鎖され、ヴィランが入ってきた。