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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第16章 見守る覚悟、触れたい本音


その日の放課後。

会議の続きはどんどん進んでいく。
合宿先に行く安全なルートの確認、それぞれに合った個性の強化訓練方法、訓練スケジュールの調整。

細かく慎重に、熱意がにじむのは、たち教師は、彼らを育てたいと心から思っているからだ。

林間合宿の準備も佳境を迎える中、1日はあっという間に過ぎて気がつけば時刻は午後9時を回っていた。

職員室の明かりはすでに半分以上落とされており、
静まり返った空間に、カタカタとキーボードの音だけが響く。

は資料作成のために少しだけ残っていたが、ふと隣を見ると相澤も無表情でノートパソコンを見つめていた。

パソコンを閉じると、相澤から声がかかった。

相「…終わったか?」

「終わりました。…消太さんは?」

相「……俺も、今ちょうど」

言いながら視線が一瞬だけ泳ぐ。
それをごまかすみたいに、相澤は画面を見つめ直した。

は一拍置いて、首を傾げる。

「…もしかして待っててくれたんですか?」

相「…いや、俺もやっておきたいことかあっただけだ」

そう言いつつ、目を逸らすようにパソコンを閉じる相澤の横顔は、どこか気まずそうで、でも優しかった。

その後、相澤がぽつりと漏らすように言った。

相「…合宿中、前に出すぎないように見張っとく。はすぐ、誰かを助けようとするからな」

「…よく、わかってくれてますね」

相「見てるからな、いつも」

その言い方があまりに自然で、は一瞬、息を止めた。
相澤は、ごまかすように視線を外したまま、続ける。

相「…無茶するの、心配なんだ」

“教師として”だけじゃない感情が、ほんの少しだけ滲む。

「ありがとうございます。ちゃんと、気をつけます」

静かにそう言って頭を下げると、相澤はふっと息を吐いた。

相「…そろそろ帰るか」

「そうですね」

相「送ってく…心配だからな」

それは理由であり、言い訳であり、本音だった。
その一言に、の胸が少しだけ熱くなる。

夜風に吹かれながら、2人は静かに校舎を後にした。
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