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すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~

第24章 気付く変化


♢side 凜桜 ♢

最初に気付いたのは、私自身じゃなかった。というよりも私は『その目』に慣れてしまっていただけかもしれない。

「…ねぇ、最近さ?」

給湯室で小坂がコーヒーを淹れながらも何気なく声をかけてくる。

「代表の雰囲気、変わったと思わない?」

一瞬…心が跳ねた。小坂は相変わらずに住吉の事を『狙っている』一人である。その為、よく見ているが故に気付いたのだろう。

「変わった、ですかね…」

出来るだけ私はいつも通りの声で返す。その返答に小坂は首をかしげる。

「え、結構代表の近くに大野さんが一番居るから気付いてるかと思った…」
「そうは言ってもじっと観察してるわけでも無いですし…」
「そう?…なんていうかピリピリしていないっていうか…逆に余計なところに視線送ってるって感じ…」

『余計な所』…ーーーー

その言葉に思い当たる節は少なからずあって、私は曖昧に笑うしかできなかった。その時は小坂も『注意してみてみてくださいよ』と小さく笑ってすまされた。

また別の日だった。
この日は会議室での打ち合わせ中。住吉さんは資料を確認しながら淡々と話をし、必要なところで支持を出していく。内容は完璧。声のトーンもいつも通り。

それだけだったはず。なのに…ーー

渡しがページをめくるタイミングでわずかに視線が落ちてくる。瞬きすれば見落としてしまうくらいのほんのわずかなもの…確認でも指示でもなく…『そこにいるか…』と確かめるような目…

それを対面席に座っていた取引先の女性が見逃さなかった。
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