すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~
第22章 不器用な甘え
住吉の背中に回る凜桜の腕にぎゅっと力がこもる…
「…ーー本当にいいの…?」
「あぁ」
不安はまだ完全になくなったわけではなかった。それでも、住吉は答えるよりも先に凜桜を抱き上げるほどに強く抱きしめる。
「…甘えを断るくらいなら、抱いたりしねぇよ。それに…」
そこまで言えば一拍…少しの間が空いた。
「…離す気、ないから」
そのたった一言で凜桜の中に芽生えていた不安や恐怖が一気に音を立てて崩れていく。酔った勢いでもない。どちらかといえば住吉は『酔った』というほど飲んではいなかった。
まっさらな本音…
それを確認して凜桜はゆっくりと、確かに息を吐いた…そのまま住吉の胸に額を預けたまま本んお少しだけ顔を上げる。視線は合わない…だけど…逃げるでもない…
言葉を選ぶように一つ息を吸って凜桜は『本当は…』と切り出した。
声は小さく、今にも消えそうなくらいにかすれているのに…言葉に乗る思いははっきりとしている。
「…キスも…たくさんしたい…」
住吉の胸元を掴む指が、きゅっと力を帯びてくる。
「抱きしめてほしい…触れていたい…」
ひと言、またひと言と発していくごとに勇気が少しずつ削れていくみたいに少しずつ言葉が震えていく。
「…ずっと……ーー傍に居たい…」
そこで一度、言葉が止まった。
返事を聞くのが怖い…それでもここまで来たから…そう自分に言い聞かせて凜桜はやっと住吉を見上げた。
「…こんな私でも…呆れないでいてくれる?」
問いかけはすがるようでいて…答えを出さないといけない位に逃げ道を塞ぐほどまっすぐだった。
けれど…