すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~
第21章 好きを形に…
ひとしきり処理を終えた住吉は力をなくした凜桜の体をそっと抱き寄せた。
胸の奥に残る鈍い熱…さっきまであった瀬乃に対する嫉妬にも似た感覚…すべてが入り混じった感覚に陥っていた。
覚えている感覚と、理性の断片が…うまく繋がらない…
「ハァ…」
短く息を吐き、腕の中の凜桜に視線を落とした住吉。眠そうでもあるものの、そこに至らない…乱れた髪…
「住吉…さん…?」
「ん?」
「…その…」
何かを言いたげに、でも言葉を選びきれずに凜桜は住吉の胸に顔を埋めた。
「…どうした」
「…ううん…なんでもない…」
「今日が休みでよかったな…」
「ん…」
「その返事は…」
そこまで言えばチャイムが鳴る。
「…誰か来た…」
「ほっとけ…」
「でも…」
「知らねぇよ…」
二度目のチャイムもスルーする住吉。しかし時期にスマホに着信が入る。
「…たく…」
スマホを見ればそこには琥太郎の名前…
「…なんだよ」
『あ、代表!今どこですか?』
「ぁあ?今?」
『はい!どこですか?』
「…なんで?」
『なんでって…そりゃ今代表の家の前にいるんですけど…、チャイムならしても出ないんでどこにいるのかなって…』
「家、寝てた」
『え、すぐ起きてください!』
「無理」
『なんでですか!休みだからって遅いと困らせますよ!』
「誰をだよ」
『え、そりゃ凜桜ちゃんです』
「困らねぇよ」
そうやり取りしつつも、開けて!と連呼する琥太郎との通話を切る住吉。
「…今のって…」
「琥太郎…」
「え、仕事入ってた…っけ」
「違う。勝手に来たんだと思う。」
するっと頬を撫でれば余韻など一切ないままにただ一つキスを落とす。