すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~
第21章 好きを形に…
「後悔しても遅いぞ?」
「…しないです」
小さく首を振って、振り絞る…
「瀬乃の方が恐らく優しいと思うが?」
「…欲しいのは優しさじゃない…から」
キュッと巻き付く腕に力がこもる。
「…私は…住吉さんとの間にある思いが欲しいんです…」
「ハァ…」
ゆっくりと体を押し戻せば、頬をするりと撫でる様に触れてくる住吉の手に、凜桜は目を細めたゆっくりと顔が近づいて唇が触れる。深くはない…わずかに開いた唇の距離の隙間から住吉は静かに問いかけた。
「…最後だ…」
「…ッ」
「選べ…」
たった一言だった。昨夜、瀬乃に持って行かれた夜を…すべて奪い返すような声だった。
「俺の独占欲を受け入れるか…それとも…思い直して離れるか…」
指先が凜桜の背中をツ…っと触れる。抱きしめなかった…だけれど、拒絶もさせない、離さないその距離をただ守ってた。
「今ここで、俺を最後まで選んだら」
声のトーンが僅かに低くなる。
「二度と他の男の腕には抱かせない…触れさせない…」
愛の言葉には程遠いものだった。契約でも命令でもない…
支配に近い、独占だった…
肩口に触れたままの手がピクリと住吉の言葉に反応を示す。どちらも選べるその距離に凜桜は迷うことはなかった。声が喉に詰まる…言いたいのに…思いが溢れすぎて声にならない…わずかな距離を埋める様に凜桜はキスを重ねていく。
長い位にも感じるその時間。ふと離れればひと言、『…好き』と伝えたのだった。
「…解った。」
そう短く返事をした住吉は、凜桜の後ろ首に手を回し、グッと距離を詰める様に初めから深く…キスを落としていくのだった。