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すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~

第20章 残酷な朝


「それに…」

住吉はゆっくりと口を開いた。

「立場もある。俺が引いた線だ。それを俺自身で覆すことになる…」
「…解ってます…」
「……そうか…」

ひと言答えれば住吉はゆっくりと凜桜の手を離す。ゆっくりと体の向きを変えれば前髪をそっと掻きあげたまま何も言わない住吉の背中に凜桜はとん…っと体重を預けた。

「…それで…終わりにしないで…」
「…ッ」
「解ってる…住吉さんの言う事も…全部…解ってる…でも…じゃぁどうしたらいいんですか…」
「何がだ。」
「…好き、なんです…それでも…本当に可能性が1mmも残ってないなら…振ってください…ちゃんと…」
「…凜桜…」

前に回る腕をゆっくりと住吉は緩めていく。そのまま自身の腰から離れさせれば、パッと手を離す。

「俺にそれを言わせるのか…?」
「お願いします…期待するなとかやめておけとか……そういうのじゃなくて…『ちゃんと』…そういう目で見れないって…好意なんか1㎜もないって…」
「…ッ」
「そうしたらちゃんと諦めます…」
「…わけ…」
「え?」
「言える訳ねぇだろ…」

ぐいっと腕を引っ張り、寝室に連れて行けばどさりと自身のベッドに押し倒す住吉。極至近距離で上に覆いかぶさり、片足も凜桜の両足の間に入り込む。

「…そんな事、言える訳ねぇだろ…」
「住吉さん…ッ?」
「好きだって…伝えたばかりで…何で言えると思うんだよ…」
「…だって…」

もう凜桜が何を言うでもなく、住吉の言葉は止まらなかった。
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