すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~
第20章 残酷な朝
「好きじゃない人にって…さっき言いましたけど…それなら好きな人ならいいんですか?」
そうジッと住吉の目を見て凜桜は声にする。その瞬間…住吉の瞳が少しだけ揺らいだ。
「…なら…抱い…ッン」
抑えきれなくなったのか、それともその先を言わせないためか…住吉は持ち上げたままの凜桜の顎を離すことも無いままに唇を重ねた。
「…ン…チュク…ンン」
何度も離れては角度を変えて重ねていく。その隙間に舌を滑り込ませれば凜桜の舌を絡め取っていく。
「…すみ…ン」
声を出させないためか…息を付く間も持たないままに住吉は喉を鳴らしつつも唇を離さずにいた。ゆっくりと離れれば、額を合わせて至近距離で住吉は話し出す。
「…俺の事を想いながら抱かれてたってわけか…」
「…ッ」
「前に…言っただろ、俺は彼女以外は抱かない。」
それは拒絶ではなかった。ただ、それでもそれを伝える住吉の声は前と違って少しだけ震えていた。
「好きだって思いも…伝えれない…」
「…住吉…さん…?」
「社内恋愛は禁止なんだって…そう言ってるはずなのに…」
腕を持ち上げる手は少しだけ緩んで、手のひらを重ね、指をきゅっと繋ぐ住吉。そのまま凜桜の首筋にそっと唇を寄せていく。
「…だから…付き合いはしない。恋人にはならない…」
「…あの…」
「それでも…ッ…好きだって…」
「…ッッ」
もう住吉自身も止めることが出来なかった。
「好き…だけど…ッ」
「ん?」
「付き合えないって事ですか…?」
「あぁ」
そう伝える住吉の声は…少し冷たくも思える位の声色だった…ーーーー