すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~
第18章 文化祭
そしてそれから準備を含めて二か月後…文化祭が始まった。一般のピンスタのフォロワーも含めて、結構な人数が集まってくれた。
「凜桜?」
「あ、はい」
「これ、頼むよ?」
「あ、追加ですか?」
「あぁ。いけるか確認して?」
「解りました」
そしてある屋台の方に走っていく。そこで担当にしているスタッフに確認を取り、礼を言ってスマホを取り出して住吉に連絡を入れる。『わかった、ありがとう』と返事をもらえば一つ息を吐く。そんな時だ。
「あれ、もしかして…」
「え?」
後ろから声をかけられたのはかなり背の高い、瀬乃その人だった。
「…あ、今日はお越しいただきましてありがとうございます。」
「いえいえ、何か興味あってね」
「あ、うちの住吉ですか?」
「そう、なんか面白い事やるなぁって。」
そう話している間も物腰は柔らかくも、どことなく言い切る感じが住吉に似ているなと凜桜も感じていた。
「…あ、そうだ、いつもピンスタで見てます!」
「お、いきなり…クスクス…」
「すごくいつも、楽しく…えっと…会えて嬉しかったです。」
「もうすでに過去形…」
くすくすと笑い合いながらも話は広がっていく。そんな時だ。背後からトンっと肩を叩かれる凜桜。
「悪いな、話してる所」
「あ、すみません、ちょっと失礼します」
凜桜は瀬乃にぺこりと頭を下げて住吉に着いて行く。そんな二人の距離感を見て瀬乃は『ふぅん…』と小さく呟いていた。
「…で、あとはここと…テーブルの配置だけ悪い」
「はい、解りました。」
そうして諒や千紘たちにも指示を飛ばしつつも時間が迫ってくる。時間になり、SMYコーポレーションの面々が舞台に立っていく。
「…てか、凜桜ちゃん前!」
「いい!この隅っこで大丈夫。」
そう話しつつも住吉の挨拶が始まっていく。話はさほど長くはない。そんな住吉を時折ちらりと見つつも、声に耳を傾けていた。
挨拶も終わって、ばらばらと別れていく。文化祭と言いながらも時折催し物も執り行われる。総額でしたら相当な額の景品を用意したビンゴ大会をはじめ、楽しい時間の共有に参加者も満足げだった。基本的に住吉と凜桜は対応に当たり、琥太郎、諒、千紘は参加しつつも対応に入っていく。
始まって三時間が経った頃…そろそろお開きに…と終了時間を告げられた。