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すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~

第17章 崩れる思い


ソファから離れ、キッチンに向かう手前で住吉は肩を引き壁ドンの状態で行く手を阻んだ。

「…詳しく聞かせて?」
「詳しくも何も…ありませんけど?」
「ないって事はないだろ?」
「ほんと…ごめん…なさい…聞かなかったことにして」
「前にも言ったよな?言葉は取り消せないから注意しろって」
「……ッッ…」
「それ分かった上で言ってんだろ?」

しかし行き場をなくした凜桜の手をそっと握りしめる様に繋ぐ住吉。ただそれだけで凜桜の心臓は持たなくなっていた。

「…あの…ッ…ほんと…近いです…」
「で?」
「…その、小宮さんだと…気にする程度でも私だったらって…多少は同じくらいには気にしてくれたりするのかな…とか…思ってみただけです。」
「同じくらい、ねぇ」
「…はい…」

しかしその距離が離れるどころか一向に離れる気配はなかった。

「…少なくとも、俺は小宮さんよりかは凜桜の事必要とは思ってるけど?」
「…だってそれは秘書だから、でしょう?」
「それだけだと思う?」
「それ以上には思えませんが…」
「…言う様になったな」
「だって…ン…」

ふわりと重なる唇。それでも凜桜は避ける事も無いままに住吉の服の裾をきゅっと握っていた。片方の手は少し前から住吉に握られたままだった。

「…すみよ…ッ…」

キスの合間に名前を呼ぼうとしてもすぐにまた塞がれる。

「…ッッ…」

ゆっくりと離れる住吉の腕にすがる様に触れる凜桜。俯きながらもゆっくりと口を開いた。

「…社内恋愛…」
「ん?」
「禁止なんですよね?」
「あぁ、そうだけど?」
「…ッ」
「恋愛感情なくてもキスってできるもんだろ」
「…あの…ッ」
「最低だ、」
「…え?」
「そう思ったろ」
「…それは…ッ」
「だったらやめときなって話だよ」

するっと離れ、今までの距離もなんてことのないものに変わっていく。
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