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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第30章 「善意の逆理 Ⅲ」


一人になった非常階段で、天井を仰ぐ。


阿頼耶識の底に積み重なったものが、種子として残る。
肉体が死んでも消えず、次の生へ渡って、また芽を出す。


六眼と魔導。
千年前にも、この二つは出会った。


そして、あの五条家に残されていた紙には、こう書かれていた。



最後には――六眼が魔女になった悠蓮を殺した。



もし、あの結末まで含めて、じいさんの言っていた『因果』だっていうなら。
また同じ時代に生まれた僕らにも、同じ結末を辿れってことか。


魔導を持つと。
六眼を持つ僕が。

また出会った。



「……因果ねぇ」



悠蓮の生まれ変わりだからって。
千年前から続いてるからって。

それで、がこれから何を選ぶかまで。
僕があの子をどうするかまで。
決められてたまるか。


過去が種を残すなら、勝手に残せばいい。
芽を出すっていうなら、出せばいい。


因果が僕らを、千年前と同じ結末へ引き戻そうとするなら。
諏訪烈が、その流れを利用して魔女をもう一度咲かせようとしているなら――。

飲み終わったカップをぐしゃっと潰した。



「……あー、ほんとやんなるよ」



こんな面倒なこと全部放り出して、とどこか旅行に行きたい。


朝から甘いもの食べて、に「先生、食べすぎです」って呆れられて。

道に迷ったふりをして、手を繋いで。
変な土産物を見つけて、いらないって言うに無理やり買って。


夜になったら、同じ部屋に戻って。

一緒にお風呂入って…………ここで、一回我慢できずにやっちゃうよね。
それから、髪を乾かしてやって。
頭をよしよしして。
ベッドに引きずり込んで。
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