第29章 川品中央総合病院
二人で車を降りると、荷物を持って目的の場所まで向かう。
どうやらしっかり場所を覚えているのか、最短距離で目当ての墓石にたどり着いた。
枯れてはいるが、比較的最近誰か来たのであろう、花が供えてある。
椛「この花はご家族かしら?」
安室「萩原の墓はいつ来ても、誰かしら定期的に来てる痕跡があるんだ。
恐らく萩原のお姉さんだと思う。」
椛「お姉さん?」
安室「あぁ、一人姉がいてね。
今は神奈川県警で白バイ隊員をやっているよ。」
椛「ほぉ!お姉さんも警察官なんだね。
何歳ぐらいなんだろう?」
安室「僕達の2個上だから31歳かな。」
墓石の掃除を二人でしながら会話を続ける。
椛(しかも女性白バイ隊員だなんてカッコいいな。
萩原君のお姉さんって事は美人さんなのかな。
いつか会える日が来るかな。
神奈川県警だとあまり縁がないかな…)
掃除が終わると、花を生けて、お線香を上げると2人揃って手を合わせた。
目をつぶると、以前夢枕で会った萩原の姿が脳裏に浮かぶ。